会長挨拶

日本は、世界屈指の森林率を誇る、緑豊かな国土を持つ国であり、首都東京にも、これだけの大都会としては珍しく、都域の約4割、8万ヘクタールの森が残っています。その内、約3万ヘクタールは、先人が植え育ててきたスギやヒノキの人工林です。
基本的に経済林として管理されてきた地域の森林を健全に育成していくためには、地域材への安定した需要を創り出し、森林資源の循環を促進することが非常に重要です。多摩地域では、平成18年(2006年)から森林所有者や木材産業関係者が協力して「多摩産材認証協議会」を立ち上げ、産地の明確な認証木材を供給することにより、多摩産材の需要拡大に取り組み、一定の成果を上げてきました。
この多摩産材認証協議会を支えることを主目的とし、併せて地域の林業関係団体を取りまとめ、東京の森林・林業の発展を図るために設立されたのが、現在の東京都森林協会です。
多摩の山々、そして東京都全体の森林が、自然豊かで多様な環境を維持しながら、継続的に優良材が生産できるよう、協会一団となって取り組んでまいります。林業関係者皆様の深いご理解とご指導を当協会に賜りますよう、何卒宜しくお願い致します。

(令和6年9月)

一般社団法人東京都森林協会
代表理事会長 小澤 順一郎